第3回公開シンポジウム
概要
2019年7月23日(火)、SOFTech第3回公開シンポジウムが東工大すずかけ台キャンパス大学会館で開催されました。当日は参画企業、大学教員、学生など140名近い参加者があり、基調講演、課題研究の進捗に耳を傾けていました。
基調講演では大成建設(株)顧問の細澤 治氏から「新国立競技場整備事業における構造デザイン」と題したお話しがありました。50mという高さ制限、高い耐震性能、限られた工期という厳しい条件のもと、「木と緑のスタジアム」というコンセプトを実現されたご苦労が窺えました。とくに片持ち形式の屋根架橋やプレキャスト化を選択した背景には、施工の効率化を優先した日本の建築技術が反映されていると感じられました。まさに、SOFTechが目指す「日常から災害時まで、安全・安心な都市建築」を新国立競技場の建設で実証されています。
後半の課題研究の進捗報告では、課題代表の先生からわかりやすく研究成果を紹介いただきました。今年度開催される中間評価に向けて、非競争領域の研究開発が全ての課題研究と協力して進んでいる印象を受けました。
シンポジウム終了後、交流会が開催され、発表者、参加者がさらに深い意見交換を行いました。
申し込み終了


プログラム
14:30 開会挨拶 SOFTech領域統括 東京工業大学 教授 山田 哲
14:35 基調講演 「新国立競技場整備事業の構造設計」
大成建設株式会社 顧問 細澤 治氏
15:15 休憩
15:20 コンソーシアム研究課題 進捗報告
課題5 社会活動の維持のための「安心」の実現 東京大学 准教授 伊山 潤
課題4 安全・機能の数値化 東京工業大学 教授 中村 健太郎
課題3 建物の機能維持 東京工業大学 教授 元結 正次郎
課題2 耐震部材の安全実証 東京工業大学 特任教授 笠井 和彦
課題1 建築構造体の安全確保 東北大学 教授 前田 匡樹
17:10 閉会挨拶 東京工業大学 未来産業技術研究所長・教授 初澤 毅
17:30 交流会 会場:東京工業大学すずかけ台大学会館 ラウンジ